Hello! Mr.Simplism

僕の人生補完計画

個人的には超大好きなんだけど、万人受けするかと言われると微妙なテレビ番組について

個人的にはあまりテレビは見ません。昔からテレビドラマは全くと言っていいほど見なかったし、スポーツ観戦もあまり興味ありません。バラエティ番組も以前はイッテQあたりを見ていましたが最近は全然見なくなってしまいました。

もともと見ない方だったうえに、2年前に下の子が生まれてからというもの、僕が帰宅する時間には家族がリビングで寝ているという状態でしたので、テレビを見られる状況ではなかったことが大きいかもしれません。

前置きが長くなりましたが、そんな僕でも毎週欠かさず録画して、週末にゆっくり見るのを楽しみにしている唯一の番組があります。それがこちら

 

www.bs-asahi.co.jp

毎週木曜日の21時からBS朝日にて放送中のタレントのヒロシさん出演「迷宮グルメ 異国の駅前食堂」というグルメ旅(?)番組です。内容は毎回シンプルで、冒頭は海外の鉄道の車内から始まり、とある駅でふらっと降りて周辺を散策しつつ最後はその土地のご飯を食べつつ終わる、というもの。

番組自体は超絶シンプル。というか情報量がめっちゃ少ない。国名と駅のだいたいの地理、その土地の概要をちょろっと説明した後はただひたすらヒロシさんが散歩しながら現地の人々とゆるくコミュニケーションをとるシーンが続きます。基本的に通訳は登場せず、ヒロシさんの片言の英語と聞きかじりの現地語でやり取りするため、お互いに「こいつ何言ってんの?」感が漂っています。現地の人の言葉は翻訳したものを時々テロップで表示してくれるので、視聴する側は何を言っているのかだいたいはわかりますが、ヒロシさんは全く理解できずに勘違いしたまま会話を進めるシーンもまた見ものです。全編通してナレーションや番組スタッフとのやり取りはなく、ただただヒロシさんの独り言、もしくは現地の人のやり取りが続くのみです。

駅周辺を散策するといっても、べたべたな観光地にはほぼ行きません。怪しげな雰囲気の裏路地に入ってみたり、何屋なのかよくわからないお店に恐る恐る入ってみたり、現地の人が食べるB級グルメを食べてみたり、金物屋に入っては「それいる?」ってものを衝動買いしたり。基本的にこの番組を見て「ここ行ってみたい!」とはなりません。

グルメ番組と言えば出演者がやや大げさなリアクションとともに、多彩なボキャブラリーでその料理がどんな味なのかをクドいほど伝えがちですが、このヒロシさん、基本的に「うまい」しか言いません。しかも、あまりうまそうな表情をしないどころかむしろちょっとまずそうな顔すらします。料理の見た目で美味しそうなのは伝わるのですが、それ以上の情報がほとんど入ってこないのも笑えます。非英語圏で、店員さんも英語が苦手な店に入ろうものなら、何を注文したかも理解できず、食べてもよくわからないけどなんかうまいなんてこともザラにあります(そういうときはテロップで料理の概要を入れてくれます)。

ここまで書いて、この番組をほぼ褒めてないことに気づきました。なんでこんな番組が好きなんだろうかと自分でも不思議に思いますが、なぜか好きなのです。好きな理由を言葉で表現するのが非常に難しいのですが、しいて上げるなら番組全体に流れるユルい雰囲気でしょうか。騒がしいバラエティが昔から苦手な僕にとって、とても心地よい雰囲気でゆったりとみることができます。あとは気取らなさと観光然としていない現地の人との距離感。言葉が通じないながらもお互いにコミュニケーションをとろうと試行錯誤するさまを眺めるのが、何とも言えず味わい深いものです。


昨年の春以降は新型コロナの影響で海外ロケができず主に国内を巡っているようですが、最近は新作の国内編と過去に放映した海外編を30分ずつ編集して放映してくれています(「千葉&クロアチア」など、何の脈絡もない組み合わせ方も好きです)。

百聞は一見に如かず。先週放送分ならTverでも視聴できるので、もしよければ是非。

tver.jp

 

 

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