ふとした情報から読書の幅を広げる方法
理由は人それぞれだろうけど、読書の幅を広げたくなる時がある。
それも、一人では選ばないであろうジャンルの本を。
アマゾンや読書系のサービス(ブクログとか)では、類似した本や
「この本を読んだ人はこんな本も読んでいます」というのがよくある。
そうではなく、ジャンルも好みも飛び越えた新しい世界を見てみたいとき、皆さんはどうするだろう?参考までに僕の方法をいくつか紹介してみようと思う。
ラジオやポッドキャストから拾う
自分が好んで聞いているラジオやPodcastで、話し手が唐突に読んだ本の話をしたりする。そういう時はすかさず本の名前をメモして、できるだけすぐに探す。
必ずすぐにメモして、早めに調べるのがミソ。全部聞き終わってから探そうと思うとたいていは忘れてしまう。PodCastなら聞き返すのも手間だし、録音でないラジオはもう聞き返すこともできない。
自分が好きで聞いている番組で紹介される本は、自分に合った本なことが多い。
僕は「いんよう!」というPodcast番組を好きで聞いているんだけど、その中で柞刈湯葉(いすかりゆば)というSF作家の話題がしょっちゅう出てくる。
この番組を聞くまで名前すら知らなかったけど、試しに「人間たちの話」を読んでみたところ、ハマってしまった。
本の紹介本を読む
「いろんな本を紹介する本」というものがある。
印象としてビジネス本界隈に多い気がする。
あるテーマ、例えば「現代人に必要なビジネススキル」なんていう大枠のテーマに沿った本を延々紹介する本なんだけど、意外とジャンルが散らばっていて面白い。
ひとつひとつの本を3~4ページかけて紹介してくれる形式のものが多い。
本屋に行って背表紙だけをボンヤリと眺めていてもピンとこない本が、
紹介本を読むことで「読んでみたい!」に代わることが結構ある。
意外性は少ないけど、ときどき「それとビジネスをつなげるんかい!」と言いたくなる、だけど面白い本を発掘できることがある。
図書館の特集コーナー
僕は図書館によく行く。毎週土日のどちらかは行ってる気がする。
図書館の規模にもよるけど、たいていどの図書館にも1か所はあると思う。
あるテーマに関する特集を組んで、本に精通した図書館員さんが選んだ本が並ぶ。
普段なら見向きもしない(というか存在を知らない)本が集められている。
自分の興味の外の新しい世界を見るならここがベストかもしれない。
先週末、何の特集だったか忘れたがこの本が目に付いて借りてみた。
デンマーク人が愛する「ヒュッゲ」というライフスタイルに関する本。
まだ途中までしか読んでいないけど、この「ヒュッゲ」という概念はなかなか面白い。
面白いけど、理解しているかというあんまり理解していない。
「キャンドル」と「ケーキ」が結構重要なアイテムらしい。
と思いきや、それらが無くても満たされた時間を過ごしているのなら、それはすなわち「ヒュッゲ」なようだ。
最後まで読めば理解できるかな??
特集コーナーで出会わなければたぶん一生で会うことはなかったと思う。
全体的にこじゃれたデザイン&内容で読んでいて少しむず痒い感じがする。
だけど僕の知らない新しい世界について書かれていて面白い。
こういう本との出会いは図書館の特集コーナーだからこそ。
本屋にも特集コーナーがあったりするが、気軽に手に取れるのはやっぱり図書館。
本屋でもついつい買っちゃいたくなる特集を組んでくれたりするので、時々は買うけどね。
いろいろなジャンルの本を読みたくなったら、僕はこんな感じで広げていく。
今まで全く興味を持たなかった、あるいは知らなかったジャンルに出会い、自分の世界が広がっていく感覚はぜひ味わっていただきたい。
最近は少し広げすぎて読みたい本が溜まっていく一方だけど、何とか読書時間を作ってたくさん読んでいこうと思う。