せっかくいいアイデアを思いついたのに、ちょっと別のことに気を取られた間に完全に忘れてしまう。
誰でも一度はそんな経験をしたことがあると思う。
僕もご多分に漏れず、そんなことを今までに何度も繰り返してきた。
やるべきこと、ブログのネタ、仕事や暮らしのアイデアなどなど。
一生懸命考えている時ではなく、全く別の行動をしているときにぱっとひらめく。
だけど今は別のことをしているので、あとでメモしようと思っていてもその時になると全く思い出せない。
なんてもったいない。たぶん、すごくいいひらめきだったはずなのに!
そういうひらめきを残さず覚えて実行していたら、きっともっと僕の人生は豊かになっていたに違いないと考えるほど、悔しい思いでいっぱいになる。
そういう思いをしたくないから、僕はメモ魔になることにした。
思いついたことはもれなく記録する。けっして忘れない、唯一にして絶対の方法。
だがしかし、常にメモ帳とペンを身につけていることはできない。風呂では濡れてしまうし、満員電車の中では書くことも難しい。
そこで、手元にあるスマートフォンの出番だ。
ただ、スマホにあるメモ機能を使ってもいいのだけど、せっかくならオンラインで管理してスマホでも自宅のPCでも同期できるものを使ったほうが圧倒的に使い勝手がいい。
そこで僕が選んだのは、Googleが提供するKeepというウェブサービスだ。
GoogleアカウントさえあればAndroidはもちろん、iOSでもWindowsでも無料で利用ができる。
数あるメモサービスの中でなぜKeepを選んだかと聞かれれば、「シンプル」の一言に尽きる。
基本的な使い方は「メモ」「リマインダ」「アーカイブ」の3種類のみ。
画像を貼り付けたり、チェックリストを作る機能もあるけれど、それほど複雑なことはできない。
一応ラベルを付けてカテゴリ分類する機能もあるけど、僕はそれすら使っていない(注:上の画像はサンプルを見せるために「test」というラベルを付けてまとめた)
。
やることと言えば、思いついたことをメモする、後で見たいウェブサイトをクリップする、時間可場所を指定したリマインダを設定するだけ。終わった用事やもう必要なくなった情報は片っ端からアーカイブして一覧から消す。ただそれだけ。
このKeepを使い始めて、ひらめいたことを忘れることはほぼゼロになった。
超強力な記憶力を持った補助脳を手に入れた気分だ。
このKeepを使う上で絶対の掟としていることが2つだけある。
ひとつが「最低限しかメモしない」ということ。
忘れないぎりぎりの範囲でしかメモしないので、とにかく手間がかからない。とにかく後で思い出せればいいので誤字脱字もお構いなし。忘れないことを最優先する。
そしてもうひとつが「ひらめいた瞬間に書く」ということ。
忘れたくないことをメモするので、何かをしていてもとにかくメモすることを最優先する。「あとでメモすればいいや」と思ったものはほぼすべて忘れてしまうと肝に銘じておく。必ず、思いついた瞬間にKeepに入力する癖をつける。
このようにシンプルな運用ルールを設定するからこそ習慣化しやすく、長続きする。
そうして日中ため込んだメモを、家に帰ってPCでおさらいする。
せっかくメモしても、そのメモの存在を忘れてしまっては意味がないので、これも習慣化する。
メモをひとつひとつ見ながら、やるべきことを思い出したり、思いついたアイデアをゆっくり深堀する。
書いてしまえば忘れてもいいので、気楽に構えられるし、思い出すためのエネルギーも節約できるので脳みその効率化に絶大な効果がある。
嘘だと思うなら、ぜひやってみてほしい。
「忘れてはいけない」という負担から解放されると、こんなに頭が軽くなるんだと実感できると思う。