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僕の人生補完計画

生まれつき髪が茶色かった僕の、「差別」ではないけどあまり楽しくない思い出

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僕の髪の毛は、生まれた時から茶色でした。
生まれたときは金髪に近い茶髪だったので、よくハーフと間違えられたそうです。
大人になるにつれてわずかに黒くなりましたが、それでもかなり茶色です。

大学時代は髪を染めている友達に「染める手間がいらないから羨ましい」と言われたこともありましたが、
だからといって何も不都合なことはない、とは言い切れませんでした。
特に中学、高校時代は。

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母親もちょっと茶色がかっていましたが、幼児期の僕はほぼ金髪 

 

僕が通っていた高校は校則がかなり厳しく、髪を染めていると校門に立っている生活指導の教師に捕まり、黒く染めるまで学校に入れてもらえませんでした。僕もよく捕まりました。その度にこれは地毛だと説明するのが面倒だったのを覚えています。

髪は茶色なのに眉毛はなぜか真っ黒なので余計に染めていると疑われていました。幸い僕は素行も成績も悪い方ではなかったので、なんとか理解を得られていました。というより、「見逃してもらっていた」という方が正しかったかもしれません。

僕の他にも数人、地毛が茶色い生徒がよく捕まっては同じような苦労をしていました。
結局、その地毛が茶色い数人で先生に直談判しに行き、親の署名入りの証明書を学校に提出しました。その結果、僕とその数人の生徒証には、生徒証ナンバーの後に「B」という記号が入れられたのです。たぶん茶色(Brown)のBだと思います。

なんでこんな扱いを受けなければいけないのだと思いました。そんなことしなくても、教師の間で周知してくれれば問題なかったはずです。当時も今も差別されたとは思っていないまでも、生まれつきの体質をとやかく言われてムカついていたのを覚えています。

 

大学はその辺が自由だったので特に意識もせず過ごしていたけど、問題は就職活動。就職の為に黒く染めるか悩みましたが、結局そのまま染めずに就職活動を進めました。ただ、万が一何も言わずに髪の色のせいで落とされるのも嫌だったので、就職活動でおなじみの「最後に質問はありますか?」という問いかけの際に必ず「私は生まれつき髪の色が茶色なのですが、もし御社で働ける事になった場合、染める必要はありますか?」と質問していました。

たいていの場合「気にする必要はありません。」という答えが返ってきました。
中には笑顔で「全然気にすることじゃないよ」と言ってくれた会社があり、僕は今その会社で働いています。相変わらず茶髪なので、今でもたまに染めているのか聞かれるが特に仕事上で問題はありません。(一度だけ、取引先の人に笑いながら「なんかチャラそうだな」と言われたことがありますが。)

 

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 今の僕の髪の色。曇り空の下で見てこれくらいの茶色なので、晴れているともっと明るい茶色に見えます。

 

そして一昨年、僕の娘が生まれました。
僕の遺伝子を受け継いで、娘も明らかに髪の毛が茶色です。妻曰く、やはり僕と同じようにハーフか聞かれることがあるそうです。

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娘の髪もかなり明るい茶色


今は僕が子供の頃とは時代も考え方も変わっているので、僕のような扱いは受けないと思いますが、少し心配もしているのも本音です。でも、もし娘が自分の髪の色の事で不快な思いをしたときは、僕が、今は亡き母に言われた言葉を伝えようと思います。

「生まれつきなんだから気にすることない。髪の色程度でとやかく言われなくなるくらい、他の事をがんばりなさい。」

 

17.01.21追記

そんな僕も33歳になり、ついに白髪が生えました。前髪の目立つところに1本。全体が茶色い中に1本だけ根元まで真っ白な毛が生えているおかげで、未だに時々聞かれる「染めてるんですか?」の質問を受けたとき、その1本の白髪が染めていない確たる証拠として役立っています。うれしいやら悲しいやら。

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