仕事も家事もシンプル化できる良書「執事のダンドリ手帳」
「カルピスウォーター500本用意してくれない?2時間以内に」
この衝撃的な文言が表紙に書かれた1冊の本、「執事のダンドリ手帳」。非常に面白い本だったので紹介しよう。
この本は実際に日本で唯一の執事サービス会社を経営している方が書かれた本。
執事(バトラー)サービスを提供する会社が日本にあったこと自体驚きだが、この本は仕事にも家事にも非常に役立つ考え方がたくさん書かれていた。
執事というと日本国内や海外からのお客様(主に富豪と呼ばれる人たち)の身の回りの世話からスケジュール管理をまとめて行う、非常にハードな仕事。
当然富豪の方々からの無茶振りも多く、素早い判断と知識、そして「ダンドリ」能力が非常に重要になる。
この本では特にその「ダンドリ」部分について集中的に書かれており、どうすれば無駄なく、素早く、効率的に仕事や家事が進められるかのノウハウを著者の実体験を元に書かれている。
特に興味を引いたのは、本書の第6章「シンプルに整理しよう」の巻。
やるべきことが大量にある執事という職業柄、常に目的を把握してあくまでシンプルにその目的を達成する必要がある。そこで大事なことが整理整頓。本章には「書類整理の方法」「モノを捨てること」「捜し物」などについて、読んで「なるほど!」と思うことが多々あり、僕が追い求めるシンプルライフに見事に合致した内容で非常に面白く、ためになった。
内容は仕事でも家事でも十分に通用する内容で、漠然としたイメージか持っていなかった「執事」という仕事について書かれているため、読み物としても面白い。
普段やるべきことに追われ、時間が足りないと思っている人にはおすすめ。
ちなみに、冒頭に書いた「2時間以内にカルピスウォーター500本を用意する」方法ですが、方法自体は実に単純。だが、そこに至る「考え方」は非常に面白かった。