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僕の人生補完計画

【読書】世の中にはまだまだ知らない言葉がたくさんある ~「欣喜雀躍」「ぴかしゃか」「靉靆」「忭舞する」って??~

最近、「気持ちを表すことばの辞典」という本を読んだ。

感情を表す言葉だけを集めた本であるが、意外なほど知らない言葉が多かった。

せっかくなので紹介しようと思う。

飯間浩明・著「気持ちを表すことばの辞典」ナツメ社

図書館でたまたま見つけて、興味があったので借りてみた。

今日はその中でも僕が知らなかった言葉、使ってみたいと思った言葉を厳選してご紹介しよう。

 

レイアウト例

言葉(読み方)

意味

「用例」

 

寂寞(せきばく)
ひっそりと静まり、さびしい様子。心が満たされずにさびしい様子。「じゃくまく」とも読む。
「冬枯れの湖畔には、ただ寂寞たる風景が広がっているだけであった」

慙愧に耐えない(ざんきにたえない)
自分の過ちを、大いに反省し恥じ入る様子。「慙愧」は仏教からきた言葉で、自らを恥じ、そのことを人に告げる言葉。
「恩師の苦境になく気づかず、慙愧に耐えない」

蔗境(しゃきょう)
しだいにおもしろくなること。佳境。蔗はサトウキビ。上の部分から食べて、下に行くにしたがっておいしくなるから。
「読書が蔗境に入ったところで邪魔をされた」

胡乱(うろん)
正体が怪しく疑わしい様子。また、真実かどうかを疑っている様子。
「ああいう胡乱な連中が、人々から胡乱な目で見られるのは当然だ。」

岡焼き(おかやき)
自分とは直接関係がないのに、他人の中がいいのをねたむこと。
「マナーの悪いカップルを注意したが、実は岡焼きの気持ちもあった。」

くさくさする(くさくさする)
面白くないことや不愉快なことがあって、気分が晴れなくなる。なんだか気分がいら立つ。
「両親と口論になり、くさくさするので、気分転換に散歩に出た」

心時雨る(こころしぐる)
もの悲しさを感じて、涙が出そうになる。和歌の言葉。「時雨る」は、時雨が降る、涙する意味。
「独り晩秋の空を眺めていると、心時雨れる思いにとらわれる。」

こせこせ(こせこせ)
細かなことに気を取られて、落ち着きやゆとりがない様子。また、狭い場所でゆとりがない様子。
「目先のことだけを考えて、こせこせ働く人生はごめんだと思う。」

恬然(てんぜん)
道理に反していても、こだわらずに、のんびりと安らかな様子。
「作曲家は、盗作がばれても恬然として恥じるところがなかった。」

ぴかしゃか(ぴかしゃか)
言動に、嫌味で気取った感じがある様子。「びかしゃか」ともいう。古風で珍しい言葉。
「御局はいつもぴかしゃかとして、女中たちから煙たがられていた。」

莞爾とする(かんじとする)
にっこりとほほえむ。満面の笑みを浮かべる。「爾」は状態を表す助辞。
「将来は科学者になりたいという小学生を前に、老教授は莞爾として笑っていた。」

欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
まるでスズメが跳ねるように、小躍りして喜ぶ様子。大喜びする様子。
「特許が無事認められ、研究所員たちは欣喜雀躍せんばかりに喜んだ。」

忭舞する(べんぶする)
喜びのあまり、手を打ち鳴らして踊る。喜んで手を打って舞う。歓喜忭舞。
「敵陣が総崩れとの知らせを受け、将軍は内心で忭舞する思いだった。」

倨傲(きょごう)
おごり高ぶり、他人を甘く見る様子。自分の力を過信して、他の人を見下す様子。
「応対した門衛は、いやに倨傲な態度で来訪の目的をたずねた。」

左顧右眄(さこうべん)
周囲ばかり気にして、自分の態度を決められないこと。人の意見に左右されること。右顧左眄。
「世間がどうあろうと、作家は左顧右眄した作品を書くべきではない」

顔に紅葉を散らす(かおにもみじをちらす)
若い女性などが恥ずかしさのあまり、顔を赤らめる。ポッとなる。
「花嫁は来賓の祝辞を聞きつつ、おしろいを塗った顔に紅葉を散らした。」

白髪三千丈(はくはつさんぜんじょう)
悩みのために白髪が長く伸びたことを、大げさに言った表現。三千丈は約9キロメートル。
「君に会えないので、白髪三千丈とまではいかないが、さびしかったよ。」

暗涙(あんるい)
不幸や不運のために、静かに流す涙。また、人知れずひそかに流す涙。
「師の臨終に際し、弟子たちは暗涙にむせび、一言も語らなかった。」

靉靆(あいたい)
雲や霞がたなびく様子。また、空を厚く覆う様子。晴れ晴れとしない気持ちにも言う。
「土手では、靉靆とした雲のような桜の花が一面に咲き誇っていた。」

卯の花腐し(うのはなくたし)
卯の花が咲く5月に降る、花を腐らせるほど続く長い雨。「うのはなくだし」ともいう。夏の季語。
「塀合に卯の花腐し流れけり(小林一茶)」

影の形に添うよう(かげのかたちにそうよう)
影がいつも物に添うように、人や物に常に付き添って離れない様子。影と添う。
「弟子は師とともに、影の形に添うようにして長い旅を続けた。」

 

 

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