僕が思う「旅行ブログの本当の魅力」について。
僕は旅行ブログを見るのが好きだ。
なぜ好きなのか、その理由をついに文章にすることができた。
◆素朴な視点
旅行記ブログの魅力の一つは、筆者の「素朴な視点」だ。
本当に気に入ったもの、筆者が面白いと思ったもの、みんなに知ってもらいたいことが素直に紹介されていて興味深い。
商業誌などでは取り扱わないであろう隠れた名所(迷所?)や、「なぜそこを??」と思わず突っ込んでしまいそうな何の変哲もない民宿のトイレの紹介など、予想外の角度から攻めてくる感覚が病みつきになる。
◆写真の「味」
これから書くことは、どうか悪口だと捉えないでいただきたい。
むしろ僕が旅行ブログの最も好きな部分なので、誤解を恐れず書こうと思う。
旅行ブログのもう一つの醍醐味は「写真」。
もっと言えば、「素人が撮った写真」。
きちんとした旅行雑誌などは、専属のカメラマンが撮った中からえりすぐった、それはそれは美しい写真が掲載されている。
しかし旅行ブログは、スマホでサッと撮った写真がメイン。
中には暗かったり、ブレていたり、ピントがずれていたり。
◆僕が感じる、旅行ブログの「真の魅力」
その写真を見て僕が感じるのが「圧倒的なリアル感」。
まるで僕がそこに行って写真を撮ったんじゃないだろうかと思える独特の臨場感を醸し出す。
その写真を含めた記事全体が、大好きなのだ。
ピントばっちり&明るさも構図も完璧な写真より、そういうやや甘めな写真の方がよりリアルな旅行気分を味わう重要な要素になることを、ついこのあいだ発見した。
他人の旅行記なのに、そこにほんのりとした「旅の思い出」を感じることができる。
それに気づいてから、旅行ブログを見ることが段違いに楽しくなった。
重ねて申し上げるが、決して素人の写真を馬鹿にしているわけではないことをご理解いただきたい。
「プロではない人が何気なく撮った写真」に宿る臨場感を、むしろ称賛しているのだと受け取っていただけるとありがたい。
マイナーすぎる紹介文+現実感のある写真は、決して商業誌では表現しえない、旅行ブログの最大の魅力であると、声を大にして言いたい。