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僕の人生補完計画

【映画】娘と新旧ドラえもん映画を見比べて感じた「世代交代」

アマゾンプライムでドラえもん映画が多くラインナップされていたので、
今年9歳になる娘と新旧ドラえもん映画の比較視聴をしてみた。

 

違和感

今回選んだのは僕が一番好きだった「のび太の日本誕生」。
大山のぶ代版の公開が1989年、水田わさび版の公開が2017年。

 

まずのぶ代から見ることにした。
開始早々、娘が言ったこと。

 

「なに、この声・・・」

 

娘は完全な水田わさび世代。大山のぶ代の独特の声に超絶違和感を覚えていた。
のび太やスネ夫、ジャイアンやしずかちゃんの声も今とは全く異なる。

 

僕は子供らが見るテレビ版を見るともなく見ていたので、水田版の声優陣にも特に違和感なく見ることができるが、娘はコレが初見。
違和感があって当然だ。

 

画力の進化

新旧を見比べて圧倒的に違うと感じたのが絵の力。
当然だが2017年版の方が絵柄もきれいで演出も段違い。
キャラの躍動感、アクションシーンのスピード感や迫力、すべてが雲泥の差。
ただ、1989年版の素朴な絵面も、藤子不二雄感があって僕は好きだ。

 

単なるリメイクではない

1989年版と2017年版では、ストーリーが若干異なっていた。
大筋の話は同じだが、細部がところどころ異なる。
なるほど、2017年版はただ作画と声優陣を新しくしただけではないということか。

 

1989年版は、2017年版に比べて敵の黒幕の「悪者感」がやや薄い。
当時も感じていたことだけど、ラストの展開が割とあっさりとしている。

 

一方で2017年版は、1989年版には登場しなかった敵がちらほら出演する。
ラストの展開も大きく変わっていて、ド派手な戦闘シーンが新たに追加されていた。
1989年版に欠けていたクライマックス感をしっかりと追加していたように思う。

 

世代交代

娘に、どちらが面白かったか聞いてみた。当然ながら2017年版だった。
僕はと言えば、当然思い出補正もかかっているので1989年版を選んでしまう。。
特にエンディング曲の導入に至るシーンは、大長編ドラえもんの中でも一番好きだ。
西田敏行が歌う「時の旅人」の優しいメロディーは今でも僕の心を打つ。

 


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「どちらがいいか」。それ自体が愚問だ。
今の子供達には水田わさびこそがドラえもんであり、昭和を生きた僕たち世代は
やっぱり大山のぶ代こそがドラえもんだと心のどこかで思っている。

 

そんな世代の大転換を乗り越えた水田わさびをはじめとした、主要声優陣の苦悩は計り知れない。
よくぞ今のドラえもんを作り上げてくれたと思う。

 

今のドラえもんは、今の子供たちのためにあるのだと改めて思い知らされた。
世代交代をこんな形で実感して、僕は少しだけ寂しさを覚えた。

 

 

 

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