「好きなお菓子は?」と聞かれて、皆さんなら何と答えるだろうか。
僕は即答で「草大福!」と答える。
主原料:米・豆・草
「草大福」とはいかなる食べ物か。
それは、もち米にヨモギを混ぜて練ったものに、これまた小豆を練ったものを包んだ和菓子である。
砂糖で甘くしてあるとはいえ、主な原料は米と豆と草。
これだけ見るととても菓子の原料には見えない。
草大福の好きなところ
基本的に菓子類は和洋問わず好きだけども、強いて言うなら和菓子派。
なかでも無類の草大福好きなのだが、理由を聞かれると難しい。
「おいしいから」という小学生みたいな感想しか出てこない。
あえて理由をひねり出してみると、まず初めに触感が好き。
食感ではなく触感。触った感じ。食感も好きだけど。
草大福はたいてい、さらさらした白い粉にまみれている(上新粉?)。
それでいて、少し触れただけで「ふにっ」っとつぶれる柔らかさ。
さらっとしてふにっとした感じが何とも心を和ませる。
味については言わずもがな。
僕は「お菓子ならただ甘ければいい」というほどの甘党ではなく、程よい甘みを好む。
草大福はその点、絶妙なラインの甘さを表現している。
中のあんこはもちろん甘いが、和菓子独特の優しい甘みである。
その甘さに加え、もち部分に練りこまれたヨモギが最高の仕事をする。
「苦味」とは違う、僕のボキャブラリー範囲外の一種独特な「大人の風味」を感じさせる。
この瞬間、一つのふにっとした塊の中に自然の息吹と人類の英知を感じる。
最初にもちにヨモギを練りこむことを思いついた人は、天才に違いない。
栄養成分比較
洋菓子をディスるつもりは毛頭ないが、ふいに興味がわいたので洋菓子の王様「ショートケーキ」と草大福の栄養成分の違いについて調べてみた。
【参考にしたwebサイト】
たんぱく質こそ、卵や乳を多く使用するショートケーキに軍配が上がったものの
脂質の低さ、糖質の低さ、食物繊維の多さが際立っており、ショートケーキと比べて非常にヘルシーなお菓子であることが分かった。
ただし、これらはあくまでショートケーキと比較した場合の話。
決して「草大福を食べると健康になって痩せる」という効果はない。
食べれば太るし、食べ過ぎれば確実に健康を害する。
勘違いして「草大福ダイエット」なる似非ダイエット法に手を染めぬよう。
健康診断とは言え、朝飯抜いた反動でこの時間にバカ食いしてる。
— ヨウスケ@Mr.Simplism (@Mr_Simplism) 2022年1月14日
朝飯抜くと逆に太るってこういう理由?
ちがうか。 pic.twitter.com/2Q3X4EzyUe
草大福とコーヒー
和菓子と言えばお茶。と思いがちだが、僕の草大福のお供はコーヒーだ。
砂糖、ミルク一切なしのブラックコーヒーと草大福。
この組み合わせが最高に好き。
そこで提案なのだが、全国のコーヒーチェーンに草大福を置いてほしい。
置いてくれたら間違いなく通う。
最低、週2で通う。
僕が知らないだけかもしれないが、巷のカフェにあるのは洋菓子ばかり。
和菓子屋や茶屋に行けばコーヒーを出すところもあるのかもしれないが、
そもそも軒数が少ない。
まぁ、これだけコーヒーチェーンがあふれているにもかかわらず、どこも草大福を取り扱っていない現状を見るに、それほど需要がある組み合わせではないんだろうけど。
「コーヒー×草大福」の組み合わせを啓蒙する活動を始めよう。
「全国のコーヒーチェーンに広く草大福を普及させる会」の発足をここに宣言する。
この記事が記念すべきその第一歩目である。
第二歩目はないかもしれない。