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僕の人生補完計画

【仕事】「良い先輩」になるということ

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PowerPointでつくってみた

正直、3年前に中途採用で今の会社に入社してからというもの、あまり良い先輩には恵まれてこなかったように思う。

 

もともと少人数の部署で、営業の先輩は部内に2人だけだった。
その先輩2人ともこの3月で異動になり、僕と上司の間に先輩と呼べる人はいなくなった。

中途採用とは言え、入社4年目で今の部署の実務担当のリーダーになってしまった。
後輩は4人いる。みな20代の若者だ。

 

今まで、お世辞にも先輩に恵まれてきたとは言えない僕だが、
いい機会なので良い先輩とはどんなものか、少し考えてみた。

 

経験してきたことを伝える

自分の仕事に自信のある先輩ほど、成長につながる経験談を語ってくれる。
それを伝えたところで、あっさり後輩に抜かされるような半端な仕事をしていないから。
「超えられるものなら超えてみな」といわんばかりに、秘伝の技を伝えてくれる。

 

また、自らの犯した失敗を恥ずかしがることなく語る。
成長の妨げにしかならないようなつまらない失敗をさせないために。
経験の浅い若手社員にとって、それは何よりありがたいアドバイス。

 

逆に、わざと後輩の成長につながるアドバイスをしない「質の悪い先輩」もいる。
そういう人は得てして自分の仕事に自信がない。
後輩に実力で抜かれることを恐れて、伝えるべき知識を伝えない。

 

また、そんな人ほど武勇伝を声高に振りまわす。
学ばせるためではなく、砂上の楼閣が如き自らの威厳を誇示するだけのために。
毎回同じ武勇伝を振りかざしてばかりいる人がいるが、それは逆効果。
「この人、社歴は長いのにそれしか語れることがないのか」と内心あきれられてしまう。

 

若手社員を雑用係にしない

良い先輩は、先輩だからという理由で後輩に雑用を押し付けたりしない。
逆に、早くメインの仕事を習熟できるようにつまらない雑用は黙って自分で処理する。
自分が持つ経験と知識で、若手より格段に速く正確に業務をこなせるので
雑用など空いた時間にさっさと終わらせてしまう。

 

質の悪い先輩は、わざと後輩に雑用を振って業務を圧迫させる。
なぜなら、自分がラクをしたいから。
そして、雑用が増えた後輩の成績を落とすことで自分の評価を相対的に高めるために。

 

的確に指示を出す

良い先輩は、後輩に的確でわかりやすい指示を出す。
一つは仕事の成果を素早く出すため。
もう一つは、指示が理解できずに悩む後輩が時間を無駄にしないために。
目的、方法、求める成果物を過不足なく伝える。
あえて情報を伏せるとき、それは後輩の成長できるよう考えさせるため。

 

質の悪い先輩は、目的も指示も明確に伝えない。
それは単に仕事を丸投げしてラクをしたいため。
もしくは、自分でも理解していないから。

 

若手を守り、育てる

良い先輩は、若手を守る。
自分か後輩、どちらかが傷を負わなければならない場面に直面したとき、
それが後輩の成長につながる場合を除き、後輩をかばう。
自分の経験を盾に、受ける傷を最小限に抑える術を知っているから。

 

また、良い先輩は成果を後輩に譲る。
明らかに自分の貢献度が高いとしても、後輩の成果として周囲にアピールする。
若いうちに得る適切な成功体験は、自己肯定感を高め仕事への自身につながることを知っているから。

 

質の悪い先輩は…ここに書くまでもなく全て逆。

負の連鎖を断ち切るために

質の悪い先輩も、最初から悪い人ではなかったかもしれない。
自分も良縁に恵まれず、つらい若手時代を過ごしたのかもしれない。
そしていつの間にか、そうすることが先輩の役目だと勘違いしてしまったのかもしれない。


過去から現在まで、連綿と受け継がれた負の連鎖の末端に、
今僕がいるのかもしれない。

 

少なくともぼくはまだ「良い先輩」と呼ばれるには程遠い。
僕の次の世代、そしてそのまた次の世代が「良い先輩」に巡り合えるように
せめて負の連鎖を断ち切ることが僕の役目と思って、日々精進しよう。

 

 

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