寝るために時間を大切にするということ
最近、週末によく遅くまで寝ていることが多い。以前は平日だろうが休日だろうが、6時15分ごろには起きていたが、最近は休みの日ともなると8時過ぎまで寝ていることが増えた。これはつまり、睡眠負債が蓄積している状態だろう。
「睡眠負債」
毎日、少しずつだとしても睡眠が不足していくと、それがまるで借金(負債)のように徐々に蓄積していくことから、そんな状態のことを睡眠負債という。僕はもともとどちらかというとロングスリーパー寄りで、毎日7時間半は睡眠をとらないと徐々に負債が溜まっていくタイプだ。
睡眠時間が減っている自覚はある
ここのところ、以前よりも1時間ほど寝るのが遅くなってしまった上に、なぜか5時過ぎに一度目が覚めてしまうようになった。しばらくは布団の中でうつらうつらしてみるものの、元来二度寝ができない体質で、そのままいつもの起床時間である6時15分まで半覚醒状態で過ごしていることが増えた。
睡眠時間もだいたい平均して6時間半くらいになってしまった。毎日1時間足りていないということになる。最近やたら、週末にかけて疲れが溜まりやすくなっているが、おそらく睡眠負債のせいだろう。
寝だめもよくない
平日足りていない睡眠時間を、週末に寝だめすることで帳尻合わせするのはよくないらしい。足りていない睡眠を一時的に補うことで、多少は体調も良くなるが、生活のリズムが狂う。その狂ったリズムを引きずったまま平日に突入するので余計に睡眠負債が溜まるという負の連鎖に陥ってしまう。
現代は寝るのが難しい
むかしと比べて、日本人の睡眠時間はどんどん短くなっているようだ。スマートフォンが大きな影響を与えていると僕は思う。布団の中にまで手軽にエンターテイメントを持ち込めるのだから、ついつい夜更かししてしまうし、寝る直前まで強い光を見つめ続けるので脳が休まる暇がない。
スマートフォンやパソコンが登場する以前は、こんなことに悩まされることはなかったんだろう。そもそも電気を消してから布団の中で楽しめる機器が存在していなかったんだから、寝る以外にやることがなかった。そういう意味では、現代はかなり強い意志をもって眠ろうとしないと、しっかりと眠ることができなくなっているような気がする。
スマートフォンは人の一生を短くする？
寝る前にちょっとだけスマホ。これが僕の睡眠負債の根本原因だ。分かっているならやめればいいだけの話なんだけど、これがなんとも難しい。ブログやTwitterにいいねがついてないかな？株や為替の動きはどうかな？あ、チャンネル登録しているYoutubeの新しい動画がアップされてる。現代において1時間をどぶに捨てるのはいとも簡単だ。画面を指でこすっているだけで、あっという間に時間を早送りしてしまう恐ろしい装置だ。
スマートフォンという手のひらサイズのコンピュータは生活を便利にした反面、人の一生を短くしてしまったのかもしれない。
「寝るために時間を大切にする」という、昔の人からしたら「なんだそりゃ？」と思われるような価値観を大切にしないといけない時代になったような気がする。
