夫婦の好みが真逆な方が上手くいくこともある。
僕の妻の実家は農家を営んでいて、時々大量の野菜を送ってくれるのだが、いつも一緒にこれまた大量のお菓子類を送ってくれる。
色とりどりのお菓子
日中、僕が仕事でいない間に届いているので、僕が帰宅する前にだいたい中身がより分けられている。妻はバレてないと思っているのか、だいたい妻の好みのチョコ菓子類は抜き取られ、台所の上の棚の奥の方に隠している。棚の奥の方に隠しているので、妻は身長150㎝と背が低いので見えてないと思っているのだろうが、身長178㎝の僕には割と丸見えだったりする。
僕の部屋に投げ込まれるその他菓子類
妻の実家から送られてくるお菓子は、だれのチョイスかわからないがチョコ類から和菓子まで幅広いラインナップが特徴だ。妻によってより分けられた菓子類のうち、チョコ菓子や割と高そうな洋菓子類は前述の棚の奥へ、子供が好きなキャラクターものや「ヤンヤンつけボー」のような駄菓子類は台所のおやつボックスへ、そして残った甘納豆や栗しぐれなどお茶請けのような我が家で最も人気のないハイパー地味な和菓子類は僕の部屋(兼物置）に置いた食料備蓄ボックスの中に雑に投げ込まれている。
僕の好み
もし僕が妻と同じようなチョコ大好き人間だったらとっくのとうにケンカになっていただろうが、実は僕はチョコやクッキーよりも和菓子の方が好きだ。チョコやケーキよりもヨモギ団子やかりんとうが大好きだったりする。栗しぐれを発明した人は天才だと思う。妻も知ってか知らずか、そういう和菓子系は必ず僕の部屋に置き去りにするので、もしかして僕の好みの菓子をわざわざ僕のために残してくれているのかな？と思い、一度、和菓子と妻の隠し財産の一部トレードを申し出てみたが、スゲー嫌な顔されたのでやっぱ予選落ちした和菓子を僕に押し付けているだけだった。とはいえ僕は和菓子の方が好きなので、時々は妻の隠し財産を盗み食いしたりもするが、基本的に僕は家族が誰も手をつけない和菓子類をちびちび食べながら楽しんでいる。
栗しぐれを作ってくれた人に幸あれ。
考えてみれば僕と妻の食べ物の好みは全くと言っていいほど合わない。合わないがゆえに取り合いになることもほぼない。取り合いもしないのでケンカになることもない。たまの外食では何を食べるかでケンカになるのでは？と思いきや、外食では子供の好みが優先されがちなので、夫婦どちらの好みが～なんてことにはならない。
たまに「結婚するなら好みが一緒の方がいい！」なんて言って自分と好みがばっちり会うパートナーを探している人もいるようだが、好みが全く違う二人でも意外と夫婦やれるもんだよって教えてあげたくなる。余計なお世話かもしれないが。
