あなたは気にしすぎている。「妄想」をやめれば人間関係はもっと楽になる。

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ちょっとした失敗で人を怒らせてしまったり、不快な思いをさせてしまったことでクヨクヨ悩んでいるのなら、そんなものはさっさと忘れてしまった方がいい。

僕は食品の営業をしているので、たくさんの人と接する。時にはミスをしたり、思ってもみなかったことで人に不快な思いをさせてしまうことがこれまでいくつもあった。そのたびに僕は「ああ、今日もあの人を怒らせてしまった。きっとまだ怒ってるんだろうな。」とか「不快な思いをさせてしまった。明日顔を合わせるのが嫌だな。」と落ち込んでは、人間関係に疲れていた時期もあった。

だが、今となってはいちいちそんなことでクヨクヨしたりしない。

すべての原因は妄想

もうそう【妄想】

もう‐そう〔マウサウ〕【妄想】の解説
［名］(スル)《古くは「もうぞう」とも》

根拠もなくあれこれと想像すること。また、その想像。「―にふける」「愛されていないと―してひとりで苦しむ」

仏語。とらわれの心によって、真実でないものを真実であると誤って考えること。また、その誤った考え。妄念。邪念。

根拠のないありえない内容であるにもかかわらず確信をもち、事実や論理によって訂正することができない主観的な信念。現実検討能力の障害による精神病の症状として生じるが、気分障害や薬物中毒等でもみられる。内容により誇大妄想・被害妄想などがある。

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僕もそうだったが、ことが起きてしまったあとでクヨクヨしている人はだいたい妄想家だ。もう目の前にその人はいないのに、まだ怒っている姿を想像して自分を追い詰めている。今その人が何をしているかもわからないのに、自分の中で「まだ怒っている」と決めつけて、その姿を妄想して自分自身にダメージを与えている状態が、クヨクヨしているということだ。

人は覚えていない

あなたは1カ月前に誰かに腹を立てたこととその内容を覚えているだろうか？1週間前でも、何なら数日前でもいい。ほとんど覚えていないのでは？というか、この記事を読むまで忘れていたのではないだろうか。それと同じで、たいていの人は怒ったことを忘れているものだ。四六時中あなたに執着していられるほど人は暇ではない。繰り返すが、人は怒りの感情をわりと簡単に忘れる。忘れないのは怒られた方だけだ。

クヨクヨしても何も変わらない

百歩譲って怒られたことが忘れられないとして、クヨクヨすることで何か事態は好転するのだろうか。得することはあるのだろうか。もちろん、ない。あなたが精神的に弱っていくだけで、よくなることは何一つない。他に物事を解決する方法を知っているなら、そもそもクヨクヨする必要はないし、どうしようもないならクヨクヨしても仕方がない。クヨクヨするだけで解決する問題なら、たぶんそれはクヨクヨしなくても解決する。つまり、いずれにしてもクヨクヨする必要はない。

自分に言い聞かせる

それでもどうしてもクヨクヨするのなら、「これは妄想で、その人は目の前はいないし、もう怒ってもいない」と口に出して自分に言い聞かせて現実を見よう。それから自分にできることを探して、何できることが何もないなら忘れてしまえ。どうせ相手も忘れている。

できれば小さな成功体験を

もし一歩を踏み出す勇気が出たら、次の日でもその人に連絡を取ってみる。意外と怒っていなければ、もうこっちのものだ。「ほら、あれは妄想だった」と自分を納得させる好材料を手に入れることができた。小さなことではあるが、妄想だったことを証明できたことは意外と大きい。のちに同じような状況になったとき、より自分に説得力を持たせることができる。もし次の日もまだ怒っているようなら、「意外と根に持つタイプなんだな」と心の中でおちゃらけておけば問題ない。たまにはそういう人もいる。

妄想を断ち切る練習

目に見えないからこそ、あなたのたくましい想像力は自分を傷つけるほどに暴走することがある。僕もそうだ。そんなときは目の前を見て、「それは現実か、それとも妄想か」と問いかける習慣をつけよう。もしそれが妄想だとわかったら、「はい！妄想終了！」と宣言して現実に目を向ければ、人間関係はもっと楽になると思う。