秋元康氏の名言「止まっている時計は、日に2度合う」を英語圏の人に言ってはいけない
ふと、「止まっている時計も日に2度は正しい時間を指す」というフレーズを思い出しました。
なぜ急にこんなことを思い出したのかはわかりませんが、意味を知りたくなって
Google検索してみたところ、やたら「秋元康の金言」がヒットしました。
いやいや、僕が知っているのは秋元康さんの名言なんかじゃなかったぞ。
というか、僕はAKBとかそっちのアイドル系に興味を持ったことがないので、したがって秋元康さんにも興味を持ったことがありません。
いろんなページを見てみると、秋元康さんはこう言っているそうです。
「僕の好きな言葉に『止まっている時計は、日に2度合う』があります。例えば、ずっと前から延々とカスミ草だけを植えている人がいます。自分の姿勢を決して曲げない。でも、何年かに1度、カスミ草の大ブームが来て、この人は高い評価を受ける。
一方、ただ流されて、ヒマワリだ、タンポポだと移ろう人もいる。こういう人は、永遠に時代から5分遅れで走り続けるわけです。1度も時間は合わない。僕がいま、就職先を選ぶとすれば、あえて最悪のところを狙うでしょうね。みんなと逆へ逆へ行く。それが僕のやり方なんです」
いや、ますます違います。
秋元康さんの言葉は「ひたむきにやっていれば時代が評価するときが来る」ってことでしょうが、
僕が知っている言葉はそんな意味ではなかったはず。
さらに調べてみて、ようやく分かりました。
僕が知っていたのは「壊れた時計も1日に2回は正しい(Even a broken clock is right twice a day)」。
こっちです。これは英語のことわざでした(brokenでもstoppedでもいいみたいです)。
上記サイトの説明を意訳すると、
「信頼できない人でさえ、たまには正しいことやいいことを言う」
ですかね。
「ぶっ壊れた時計ですら1日に2回はただしい時間を指すしな(笑)」的な、やや人を馬鹿にした意味を含んでいるようです。
秋元康さんの言葉とはまるで意味が違います。
なんでこんなに違うんでしょうか。
秋元康さんが英語のことわざを間違った解釈で使っているのか、それとも1から自分で考えたものなのか、本来の意味を知ったうえで自分なりの解釈で新たに意味を付け加えたのかはわかりません。
英語のことわざの言い分もわかりますし、秋元康さんの解釈もなるほどと思います。
ただ、英語圏の人に秋元康さん側の意味を込めて「Even a stopped clock is right twice a day. 」と言ったとしても、馬鹿にされてると取られかねないので注意した方がいいですね。