不安な気持ちの原因について、落ち着いて考えてみる

転勤が決まって、すっかり不安な気持ちでいっぱいになってしまい夜も何となく寝付けない日が続きました。がしかし、不安な気持ちの原因を突き止めると、案外気分が楽になるもんですね。

 今度の転勤先は東京で、激務で有名な部署に異動になってしまいました。同じ営業の仕事ですが、今までと全く違うスタイルで動く部署ということもあり、正直不安な気持ちでいっぱいです。辞令が下りて新しい担当先が発表になった時、まぁ正直なところ一番行きたくない部署だったわけで、３～４日ほど不安と重圧で夜もなかなか寝付けないほどでした。

おかげで日中はぼーっとしてしまう上に、今の業務に対するモチベーションもダダ下がりだったわけですが、さすがにこれではマズいと思い、とりあえず今抱えてる不安について考えてみました。責任が重くなるとか、業務が極端に多くなるとか、今までのやり方では通用しないという不安な気持ちでいっぱいでしたが、そういう細かいことは取り敢えず置いておいて、もっとシンプルに考えてみました。この不安な気持ちはどこから来るかということを突き詰めて考えてみたところ、実に単純な答えにたどり着きました。その答えとは、

知らないことが多い

ということ。つまりよくわからないものに不安を覚えていたわけです。話には聞いていたけど、実際行ったことがない部署だし、どういう風に仕事をしているのかも知らないし、どんな得意先にどんな人がいるのかも分からない。要は、知らないことが怖かっただけという話。激務で有名という評判ばかり聞いていたので、自分の中で勝手にさも恐ろしいところだと妙な恐怖感を膨らませて、一人で勝手にビビッていただけってことですね。

たとえば知らない家の玄関先に「猛犬注意」と書かれた巨大な犬小屋があったとします。中は薄暗くて見えないので、そこに何がいるかは確認できません。どんな猛犬が潜んでいるんだろうと想像を膨らませます。ではそこに手を突っ込んでみて下さいと言われると、たいていの人は怖いし嫌ですよね。それと同じことです。ただ「猛犬注意」と書かれているだけで、見たこともない猛犬におびえている状態です。実は中には猛犬ではなく1匹のかわいいジャンガリアンハムスターがいて、「猛犬注意」は飼い主がただ冗談でつけただけかもしれません。実際にはハムスターちゃんがいるだけなのに、いもしない猛犬におびえている状態が今の僕です。

つまり、よく知らないものに不安を覚えていてもしょうがないってこと。よくわからないものにいちいちおびえていても仕方ないかなぁと、最近は半ば開き直っています。おびえていてもいなくても年が明ければその部署に異動するんだから、ヤバいかどうかは異動してから考えることにしました。意外とハムスターちゃんだったりして。たぶんそんなことはないけど。

今日のまとめ：知らないとハムスターも猛犬になり得る

その不安、ニセモノではありませんか?――「決められない」「自信がない」「人間関係がしんどい」あなたに